CSファイナルステージ第5戦で救援登板した東浜

　ソフトバンクの東浜巨投手（35）が国内フリーエージェント（FA）権を行使することが6日、分かった。今季で2023年からの3年契約が満了。国内FA権は23年に取得済みで、近日中に必要書類を球団に提出するとみられる。 ■鷹党女性タレントがシャンパンファイトでびしょ濡れ【写真】 　日本シリーズで阪神を4勝1敗で破り、5年ぶりに日本一の称号を奪還してからちょうど1週間。通算76勝を誇る生え抜き右腕が熟考の末に、国内FA権の行使を決めた。 　13年目の今季は7試合に登板して4勝2敗。満足のいく成績は残せなかったが、途中からクイックモーションでの投球を取り入れるなどして打者を翻弄（ほんろう）し、防御率2・51の安定感を誇った。 　シーズンの最終盤にはプロでは初めて中継ぎに本格挑戦。日本ハムとのクライマックスシリーズ（CS）ファイナルステージ第5戦は5番手で登板し、8回の1イニングを三者凡退に封じた。阪神との日本シリーズでもブルペン待機するなど、起用の幅を広げることに努めた。 　積極補強を続けるチームの巨大戦力に押し出される形で自身の〝居場所〟を失っても、言い訳をせずに「けがなく、元気に投げ続けられているのが何より」といつ来るか分からない出番に備え続けた。黙々と練習に励む姿は、若手のいい見本にもなっていた。 　東浜は沖縄尚学高3年だった08年の選抜大会で優勝投手となり、亜大でも東都大学リーグ歴代1位の420奪三振、同4位タイの35勝という記録を打ち立てて、3球団競合の末にドラフト1位で13年にソフトバンクに入団した。 　入団1年目から先発として頭角を現し、5年目の17年には自己最多の16勝で最多勝に輝くなど常勝ホークスの屋台骨を支えた。通算でも180試合に登板して76勝46敗、防御率3・30の成績を残した。 　今季の推定年俸は1億5000万円で補償が必要なBランクと見られる。この点は移籍交渉を行う上で少々高い〝ハードル〟となりそうで、ソフトバンクは「宣言残留」も認めているが、あくまで登板機会を求める右腕が大きな決断を下す可能性は高そうだ。 【#OTTOホークス情報】 ▼「ちょっと迷ってます」柳田悠岐、フィニッシュ発言撤回？▼