＜ナイト・オブ・ザ・サムライ＞フォトセッションで写真に納まる中谷潤人（左）と井上尚弥（撮影・西尾　大助）

　プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（32＝大橋）らが出場して12月27日にサウジアラビア・リヤドで行われる興行「THE RING V: NIGHT OF THE SAMURAI」の記者会見が7日、都内で開かれた。 【写真あり】「中谷く～ん」リング上から“異例”のメッセージを送る井上尚弥 　井上はWBCとWBO王座7度目、WBAとIBF王座6度目の防衛をかけて、WBCスーパーバンタム級2位アラン・ピカソ（25＝メキシコ）の挑戦を受ける。興行には前WBC＆IBF統一世界バンタム級王者・中谷潤人（27＝M・T）も出場し、スーパーバンタム級転向初戦に臨む。井上と中谷が同じ興行のリングに上がるのは初めて。両者は来年5月に東京ドームでの激突が計画されており、サウジ興行が“前哨戦”となる。 　会見で「“ピカソ仕様”のボクシングを見せたい」と話した井上は、具体的な戦い方を問われると「（相手は）長身で好戦的。これからしっかり戦略を練っていこうかと思います」と話すにとどめた。それでも「今回はしっかり倒しきりたい。今回は勝ち方にこだわり、しっかりとボクシングを組み立てていきたい」とKO狙いを口にした。 　会見で中谷と目を合わせてなかったと指摘されると、「特に合わすようなシチュエーションもなかったと思う」と苦笑い。「特に意識はしてないですよ。裏では楽しく話してますので」と明かした。中谷戦に「ワクワクしているのか？警戒しているのか？」という問いには「ワクワクもしてるけど、どんな戦いになるのかを楽しみにしている。12月の試合をクリアした先に見えてくる試合なので、そこに焦点を合わせて集中してやっていきたい」と答えた。 　当日の対戦カードは以下のとおり。 　▽井上尚弥（大橋）―アラン・ピカソ（メキシコ） 　▽中谷潤人（M・T）―セバスチャン・ヘルナンデス（メキシコ） 　▽寺地拳四朗（BMB）―ウィリバリド・ガルシア（メキシコ） 　▽今永虎雅（大橋）―アルマンド・マルティネス（キューバ） 　▽堤麗斗（志成）―レオバルド・キンタナ（メキシコ） 　▽堤駿斗（志成）―ジェームズ・ディケンズ（英国） 　興行のもようはNTTドコモが運営する映像配信サービス「Lemino（レミノ）」で国内独占生配信される。「Lemino　ペイ・パー・ビュー配信（PPV）」（税込4950円）で視聴可能。